令和元年10月6日に開催の、兵庫県伊丹市での宗次郎さんのコンサートのレポートです。
コンサートの会場は、東リ・いたみホール。
美しい建築のホールでした。
今回のコンサートは、新アルバム『昔むかしの物語を聴かせてよ』の発売に合わせたコンサートであり、同作品を銘打ったコンサートとしては初の関西での公演でした。
新アルバム関連のコンサートとしては、ちょうど半年前の、4月7日の横浜でのコンサートに行きました。(横浜コンサートのレポート記事)
その時は、いち早く新アルバムを購入したい一心でしたが、今回は自分自身の地元である関西での公演ということで、宗次郎さんの生演奏をゆったりと楽しもうという気持ちで、会場に向かいました。
CDは横浜で既に購入していたので、終演後のサイン会にむけて、今回は『昔むかしの物語を聴かせてよ』の楽譜集を購入しました。
会場内に入り、プログラムに目を通しました。
新アルバムからの曲が中心でしたが、前回の横浜公演とは、また異なったプログラムとなっていました。
横浜では演奏されなかった、自分自身の大好きなお気に入り曲「ゆっくりやさしく」と「こだまが風になって」が、今回のプログラムで取り上げられており、大変嬉しくなりました。
今回の座席は、前から5列目の右端の方で、やや体を傾ける必要はありましたが、宗次郎さんの演奏するお姿や、バックバンドの内、特にギターの小林さんとパーカッションの佐藤さんのお姿もよく見える位置でした。
演奏する呼吸感や体の動き、表情などもじっくりと観察できました。
コンサートは2部構成で、第1部では、新アルバムの曲のほか定番の「コンドルは飛んでいく」と「大黄河」も演奏されました。
この2曲も、横浜では演奏されなかった曲ですね。
「小さな国の笑顔の子どもたち」のMCで、サックスの渡辺貞夫さんがネパールの子どもたちのためにコンサートをされて、子供たちが笑顔になって渡邊さんの周りに集まっていたこと、そしてそのことを知った宗次郎さんが、とても感銘を受けたというエピソードが、印象に残りました。
第2部は、新アルバムの曲と、今までの作品の中から選ばれた定番曲(「故郷の原風景」や「天空のオリオン」)を織り交ぜた、聴き応えのある内容でした。
先述の、お気に入りの2曲「ゆっくりやさしく」と「こだまが風になって」も、第2部で演奏されました。
特に「こだまが風になって」は個人的に大好きな曲で、生演奏で聴いてみたいとずっと願っていたので、ついに念願がかないました。(すごくいい曲なのですが、意外なことに、今までコンサートではあまり演奏されない曲でした)
最高でした。
新アルバムからの曲「最終列車」は、アルバム版とは、少しだけ異なったアレンジで、小林健作さんのギターソロの部分を多く追加したアレンジとなっていました。
小林健作さんの、味わい深く情感あふれる、見事で素晴らしいギターの演奏を堪能できました。
宗次郎さんのオカリナはもちろんのこと、バックの方々も素晴らしい第1級の演奏家です。
蓮沼健介さんのピアノ、今井博子さんのヴァイオリン、小林健作さんのギター、そして、パーカッションの佐藤唯史さんと、一流プレイヤーの皆さんの、見事な演奏を生で聴くことができ、とても勉強になりました。
アンコールは、新アルバムから「暁のダンス」が披露されました。
力強いメロディーと躍動的なサウンドが魅力的な傑作です。
「暁のダンス」の演奏前に、福島県への応援の気持ちを曲に込めたことを紹介されました。
その前に、同じく新アルバムに収録の曲「飯館に還る」についても詳しく説明されたので、てっきり演奏されるのかなと思いきや、「今日は(この曲は)演奏はしませんが…、CDでぜひ聴いて下さい」と宗次郎さん。
(※ちなみに、横浜公演では「飯館に還る」は演奏されました)
アンコールは結局「暁のダンス」の1曲だけでしたが、躍動的な素晴らしい演奏を披露してくださいました、
終演後には、お馴染みのサイン会にも参加。
楽譜集にサインをしていただいて、握手もしてくださいました。
毎回サイン会に参加していますが、いつも、丁寧にファンと触れ合うお姿には、深く尊敬の念を抱いています。
宗次郎さんのコンサートからは、本当に多くのことを学べます。
そして、宗次郎さんの心のこもったオカリナの音色に、とても癒されます。
また、これからも、宗次郎さんのコンサートに行き続けたいなと思います。
兵庫伊丹公演、とても素晴らしいコンサートでした。
<伊丹公演のプログラム>
~第1部~
①森に還る
②昔むかしの物語を聴かせてよ
③美しき森に棲むものたち
④小さな国の笑顔の子どもたち
⑤あの日の夕焼け
⑥幼き日
⑦真夜中のダンス
⑧コンドルは飛んでいく
⑨大黄河
~第2部~
⑩故郷の原風景
⑪アヴェ・マリア(シューベルト)
⑫リュブリャーナの青い空
⑬ゆっくりやさしく
⑭こだまが風になって
⑮最終列車
⑯太陽と月に照らされて
⑰天空のオリオン
~アンコール~
⑱暁のダンス
合計18曲の熱演でした。
新アルバム『昔むかしの物語を聴かせてよ』は、宗次郎さんの6年ぶりの新作とあって、円熟味を感じさせる素晴らしい傑作アルバムです。超おススメの作品です!(→『昔むかしの物語を聴かせてよ』CDレビュー公開中)
宗次郎さんの公式オンライン・ショップでも販売されておられるので、気になった方はぜひ、聴いてみて下さい!