◎宗次郎コンサート~2019年10月6日兵庫・伊丹コンサート・レポート

 

令和元年10月6日に開催の、兵庫県伊丹市での宗次郎さんのコンサートのレポートです。

 

コンサートの会場は、東リ・いたみホール

美しい建築のホールでした。

 

今回のコンサートは、新アルバム『昔むかしの物語を聴かせてよ』の発売に合わせたコンサートであり、同作品を銘打ったコンサートとしては初の関西での公演でした。

 

新アルバム関連のコンサートとしては、ちょうど半年前の、4月7日の横浜でのコンサートに行きました。(横浜コンサートのレポート記事

 

その時は、いち早く新アルバムを購入したい一心でしたが、今回は自分自身の地元である関西での公演ということで、宗次郎さんの生演奏をゆったりと楽しもうという気持ちで、会場に向かいました。

 

CDは横浜で既に購入していたので、終演後のサイン会にむけて、今回は『昔むかしの物語を聴かせてよ』の楽譜集を購入しました。

 

会場内に入り、プログラムに目を通しました。

 

新アルバムからの曲が中心でしたが、前回の横浜公演とは、また異なったプログラムとなっていました。

 

横浜では演奏されなかった、自分自身の大好きなお気に入り曲「ゆっくりやさしく」と「こだまが風になって」が、今回のプログラムで取り上げられており、大変嬉しくなりました。

 

今回の座席は、前から5列目の右端の方で、やや体を傾ける必要はありましたが、宗次郎さんの演奏するお姿や、バックバンドの内、特にギターの小林さんとパーカッションの佐藤さんのお姿もよく見える位置でした。

 

演奏する呼吸感や体の動き、表情などもじっくりと観察できました。

 

コンサートは2部構成で、第1部では、新アルバムの曲のほか定番の「コンドルは飛んでいく」と「大黄河」も演奏されました。

この2曲も、横浜では演奏されなかった曲ですね。

 

「小さな国の笑顔の子どもたち」のMCで、サックスの渡辺貞夫さんがネパールの子どもたちのためにコンサートをされて、子供たちが笑顔になって渡邊さんの周りに集まっていたこと、そしてそのことを知った宗次郎さんが、とても感銘を受けたというエピソードが、印象に残りました。

 

第2部は、新アルバムの曲と、今までの作品の中から選ばれた定番曲(「故郷の原風景」や「天空のオリオン」)を織り交ぜた、聴き応えのある内容でした。

 

先述の、お気に入りの2曲「ゆっくりやさしく」と「こだまが風になって」も、第2部で演奏されました。

 

特に「こだまが風になって」は個人的に大好きな曲で、生演奏で聴いてみたいとずっと願っていたので、ついに念願がかないました。(すごくいい曲なのですが、意外なことに、今までコンサートではあまり演奏されない曲でした)

 

最高でした。

 

新アルバムからの曲「最終列車」は、アルバム版とは、少しだけ異なったアレンジで、小林健作さんのギターソロの部分を多く追加したアレンジとなっていました。

 

小林健作さんの、味わい深く情感あふれる、見事で素晴らしいギターの演奏を堪能できました。

 

宗次郎さんのオカリナはもちろんのこと、バックの方々も素晴らしい第1級の演奏家です。

蓮沼健介さんのピアノ、今井博子さんのヴァイオリン、小林健作さんのギター、そして、パーカッションの佐藤唯史さんと、一流プレイヤーの皆さんの、見事な演奏を生で聴くことができ、とても勉強になりました。

 

アンコールは、新アルバムから「暁のダンス」が披露されました。

力強いメロディーと躍動的なサウンドが魅力的な傑作です。

 

「暁のダンス」の演奏前に、福島県への応援の気持ちを曲に込めたことを紹介されました。

 

その前に、同じく新アルバムに収録の曲「飯館に還る」についても詳しく説明されたので、てっきり演奏されるのかなと思いきや、「今日は(この曲は)演奏はしませんが…、CDでぜひ聴いて下さい」と宗次郎さん。

(※ちなみに、横浜公演では「飯館に還る」は演奏されました)

 

アンコールは結局「暁のダンス」の1曲だけでしたが、躍動的な素晴らしい演奏を披露してくださいました、

 

終演後には、お馴染みのサイン会にも参加。

楽譜集にサインをしていただいて、握手もしてくださいました。

 

毎回サイン会に参加していますが、いつも、丁寧にファンと触れ合うお姿には、深く尊敬の念を抱いています。

 

宗次郎さんのコンサートからは、本当に多くのことを学べます。

そして、宗次郎さんの心のこもったオカリナの音色に、とても癒されます。

 

また、これからも、宗次郎さんのコンサートに行き続けたいなと思います。

 

兵庫伊丹公演、とても素晴らしいコンサートでした。

 

 

<伊丹公演のプログラム>

 

~第1部~

①森に還る

②昔むかしの物語を聴かせてよ

③美しき森に棲むものたち

④小さな国の笑顔の子どもたち

⑤あの日の夕焼け

⑥幼き日

⑦真夜中のダンス

⑧コンドルは飛んでいく

⑨大黄河

 

~第2部~

⑩故郷の原風景

⑪アヴェ・マリア(シューベルト)

⑫リュブリャーナの青い空

⑬ゆっくりやさしく

⑭こだまが風になって

⑮最終列車

⑯太陽と月に照らされて

⑰天空のオリオン

 

~アンコール~

⑱暁のダンス

 

 

合計18曲の熱演でした。

 

新アルバム『昔むかしの物語を聴かせてよ』は、宗次郎さんの6年ぶりの新作とあって、円熟味を感じさせる素晴らしい傑作アルバムです。超おススメの作品です!(→『昔むかしの物語を聴かせてよ』CDレビュー公開中

 

宗次郎さんの公式オンライン・ショップでも販売されておられるので、気になった方はぜひ、聴いてみて下さい!

→宗次郎さんの公式オンラインショップ