<喜多郎さんの作風の変遷について>

⑦空海時代Ⅱ:空海の旅シリーズ第Ⅱ期 Vol.3~4 の時代

 

(喜多郎さんYouTube公式チャンネルより)

 

『スピリチュアル・ガーデン』(2006YouTube再生リスト

 

『空海の旅3』(2007YouTube再生リスト

 

『インプレッションズ』(2009YouTube再生リスト

 

『空海の旅4』(2010YouTube再生リスト

 

『ファイナル・コール』(2013YouTube再生リスト

 

 

年代で言うと、00年代後半~10年代前半にあたる時代。

 

当時の喜多郎さんの夫人で、キーボード奏者の高橋恵子(KEIKO)さん(2017年離婚)との共作、『スピリチュアル・ガーデン』の頃から、喜多郎さんの作風は変化する。

 

かつての作品にあったような、高揚感やスケール感、楽曲にみなぎっていたエネルギッシュさ、崇高な雰囲気のサウンドなどは影をひそめ、どちらかというと平面的なサウンド構成や、牧歌的な雰囲気の曲が多くなる。

 

(『空海の旅3』の曲から『インプレッションズ』の曲へのメロディーの使いまわしや、『空海の旅4』や『ファイナル・コール』に見られる冗長な表現など、ややマンネリと感じられる要素も見受けられるようになる)

 

従来のメロディアスな作風の曲は減り、ややとっつきにくい雰囲気の曲調が増え、好みが分かれる時代である。

古参の喜多郎ファンほど、この時代の作品に嘆息する傾向が見受けられる。(Amazonなどの商品レビューより)

 

喜多郎さんの作風の変遷は、制作環境・住環境に左右される要素が多分にあり、この時期、本拠地がコロラド州からカリフォルニア州へ移ったことも、作風の変化に関係しているのかもしれない。

 

 

<この時代のオススメ曲>

 

◎『空海の旅3』より「Into the Forest

アコースティック・ギターの伴奏が印象的。この時代の作品の中では、出色のクオリティを感じさせる良曲。透明感のあるサウンドとメロディーながら、どこかスピード感も感じられるのが素晴らしい。

 

  

 

喜多郎さんの主要作品一覧・目録